毎年秋の終わり頃、冬の足音が近づくとニュースで頻繁に取り上げられるのが「カピバラ」です。
この時期になると気持ちよさそうにお風呂に入っていたり打たせ湯に当たりながら目をつぶっていたりする映像を毎日のように目にするようになります。
見てみたい・・・と心の底では思いつつも「いやいやこの歳でカピバラなんて・・・」と自分の気持ちに気づかないふりをして今まで生きてまいりました。
ところが昨年末にソファに座ってボーっとしていた時に私の中で何かが弾けました。
「よし、一度見に行ってみよう!」
さっそく近隣のカピバラスポットを探そうとネットで検索すると『カピバラ大好き』というサイトを発見。中を覗いてみるとこれがとんでもない情報量!
日本全国のカピバラスポットが地域別と名前別に一覧になっています。それどころか各スポットの詳細項目の中に「お風呂:有、無」や「最短距離」などがあるという夢のようなサイトです。
あーうちの近所には「お風呂:有」のスポットはないのか・・・ まあ最初だしお風呂無でもいいか。まずは一度カピバラというヤツを見てみよう。自分が真のカピバラ好きなのか自分の気持ちを確かめてみよう・・・
ということで自宅からの最寄りスポットに「ヒノトントンZOO」という動物園を発見しました。どうやら東京都羽村市にあるらしい。ネーミングが・・・
この週末に決行だ!
ついにご対面!
さてカピバラを見に行くと決めてからの私と言えば・・・毎日がバラ色の日々でした。
どれくらいの大きさだろう・・・どんな歩き方するんかな・・・こっち見るんかなー・・・
想像が膨らみすぎて仕事が手につかない。目の前の消しゴムがカピバラに見える・・・
そんなこんなで週末を迎え、午前9時の開園に向けてバイクで羽村市を目指しました。1時間強のルートです。
国道16号をひたすら北上。信号待ちで覗いた和菓子屋さんの「カステラ」という文字が「カピバラ」に見える・・・福生市に入り横田基地を右に見ながらわき道に入ると動物園が見えてきました。
「ヒノトントンZOO」という看板が見える。正式名称は「羽村市動物公園」で「日野自動車」がスポンサーになっているようだ。なるほど「ヒノトントン」は「日野の2トン」からきてるのね。いま流行りの「ネーミングライツ」というものか。
入園料は500円。安い! 他のカピバラスポットは3,000円越えもあるのにこの値段はかなり良心的です。園内は昔ながらのファミリー向けの動物園でどこか懐かしさを感じます。
さてカピバラ、カピバラ! 園内マップを確認すると「なかよし動物園」というエリアにいるようだ。オープン直後の園内をカピバラに向かって一直線に進む。左右にはライバルたち(全員子ども)が横一線だ。ヤツらもなかなかしぶとい。子供たちを押しのけて走るのも大人げない、などとはかけらも思わず突き進む。おっとライバルたちの全員が「サル山」で脱落! みんなサル目当てかーい!
・・・初見のカピバラはどんな感じだろう。カワイイだろうか・・・緊張するなー・・・いたいた・・・いよいよカピバラと対面だ!
うっ・・・か、かわええ・・・
静止画像か
カピバラは1頭だけのようです。飼育エリアはある程度の広さがありましたが、一番端っこの家の中で横になっていました。目を開けている顔だけが見えています。目がカワイイ。耳もカワイイ。
飼育エリアをぐるっと回りカピバラがいる部屋の裏側に行くと、部屋の小窓から横になっているカピバラの様子を見ることができます。
初見では顔だけが見えたので思ったより体がデカいと思ったのですが、こうやって全体像を見てみると体のほとんどが顔であることが判明。
さて、どんな動きをするのかな・・・ワクワク・・・
・・・ところが待てども待てども動きが見られません。飼育エリアには水飲み場があったり砂場があったりするので動きを期待していたのですがピクリとも動きません。
幾多のファミリーにじろじろ見られながらもカピバラエリアに張り付くこと15分間。しびれを切らし少し時間を空けてみようと思いカピバラから離れました。園内をひと通り回る。うわの空でサル山を覗いたりしながら30分後に再度カピバラエリアに行ってみました。
するとさっきとは体の方向が逆向きになっています! あー見てない時に寝返り打ったかー。さっきのアングルからはお尻だけが見えている状態。そこからまた15分間ほど待ってみましたがピクリとも動きませんでした。目すら開かない。動画も撮りましたが静止画像と何らかわらないし。
時間的な行動パターンなのか? おそらくカピバラの習性を事前学習していなかったための失策なのでしょう。準備不足は否めません。まあ今回は初めてということでこれくらいで勘弁しとくかー
後ろ髪を引かれる思いで何度も何度も振り返りながらカピバラにお別れしました。
カピバラへの思いを確認できたことで次回はお風呂スポットを目指そうか。それともトントンリベンジか。
次回の計画を想いつつ半分の口惜しさと半分の満足感を胸に帰路につきました。


