先日ニュースを見ていたら、「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」が送って来た画像が紹介されていました。
キラキラ光り輝く星が漆黒の宇宙に浮かんでいる、まるで子供の頃に覗いた万華鏡のような画像でした。
この「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」とは、直径が6.5mという、とんでもなくデカい望遠鏡。
地上にある望遠鏡ではなく、人工衛星に乗せた望遠鏡なので「宇宙望遠鏡」と呼ばれています。
地上にないため大気に邪魔されず、ごくわずかな赤外線をとらえて観測できるのです。
打ち上げから半年間、調整を繰り返し、ようやく第一弾の5枚の画像が発表されたわけです。
そしてこの画像の中には、なんと「約131億光年前」の光が写っていたと発表されました。
これの一体何がスゴイのか?
実は宇宙の誕生は「約138億光年前」と言われています。
という事は、もう少しで宇宙の誕生の瞬間を見ることが出来るという事なのです。
光年
よく聞く「〇光年」という言葉。
「光の速さで〇年かかる距離」という表現なのですが、逆に言えば「〇年前の光を見ていること」と同じなのです。
例えば太陽。
太陽は光の速さで8分の距離にありますので、私たちは8分前の光をいま浴びているという事になります。
ということは、仮に7分前に太陽が爆発して無くなっていても気づかないという事になるのです。
つまり今見えている太陽の姿は「8分前の過去の姿」という事になるわけです。
他の星では、北斗七星の端っこが170年前の過去の姿を見ていることになります。
近年話題となったのが冬の星座でおなじみの「オリオン座」。
オリオン座の中の「ベテルギウス」という星は約640光年の距離にあるのですが、突然光が弱まってしまい大ニュースとなりました。
ベテルギウスも640年前の姿を見ているため、すでに爆発しており、無くなっているのではないか、というロマン?があるのです。
光速と音速
光の速さは1秒間に約30万キロ、地球を7周半しちゃうというとんでもない速さです。
そんな速さで何年かかると言われても、正直言ってイメージしづらく、別世界のおはなしって感じ・・・
そこへいくと「音の速さ」は日常的でちょっと身近に感じます。
花火が夜空に開いてから数秒後・・・・・・ドーン! ってやつですね。
音速、音の速さは1秒間に約340メートル。いわゆる「マッハ1」のスピードです。
光速に比べると格段に遅くて、なんとなく「我々庶民の味方!」という感じがします。
「光速」を知っていてもあまりご利益はないのですが、「音速」を知っていると役に立つことがたくさんあります。
例えば「やまびこ」。
「おーい」と言ってから「おーい」が返ってくるまでの時間でおおよその距離がわかります。
1秒程度で返ってくれば片道200メートル弱の距離ですね。
落雷
また光と音の時間差を計測することで、おおよその距離を測ることが出来ます。
日常生活で一番役立つのは「雷」です。
雷雲までの距離を測ることが出来ると、落雷から身を守ることが出来るのです。
やり方は簡単。雷が光った瞬間から頭の中で時間を計ります。
ピカッと光ってから3秒くらいで音が聞こえれば約1km離れていることになり、まあ安心圏です。
これが1秒以内でバリバリっと音が聞こえるようであれば、ほぼ真上に雷雲がある確率が高いです。
家の中であれば外出を控える、外出中であればすぐに近くの建物に避難をする必要があります。
雨の日も自転車で動き回っているヘルパーさん、ケアマネさんは覚えておいて損はない知識だと思います。
ちなみに「音」は「振動」なので、伝える物質によってスピードが違います。
空気中は約340mですが水中では約1,500m、鉄では約5,000mとなるのです。
変わらないもの
宇宙望遠鏡からの画像を見た人の誰もが考えたであろうこと・・・「やっぱり宇宙人はいるんだろうなぁ」ということ。
これだけ広い宇宙で無数の星があるのに、地球だけに生命がいる方がかえって不自然だということです。
ただあまりに広大すぎる宇宙ゆえ、「おーい」と呼ぶと他の星から「おーい」返ってくるやまびこのようには簡単ではないんでしょうね。
これから数年間は、宇宙の知識が大きく変わる数年間になると言われています。
今までの天文学の知識がより深く詳しくわかるというレベルではなく、宇宙のすべての知識がひっくり返るような大発見があると予想されているのです。
楽しみでもあり、少し怖い思いを抱きながら、次の画像を待ちたいと思います。
ディズニー映画「ピノキオ」のワンシーン・・・
おじいさんが流れ星に「ピノキオを本当の人間の子供にしてください」と願い、星の妖精がピノキオに生命を授ける。
「星に願いをかけるとき 君が誰であるかは関係なく 君が心から願えば きっと叶うでしょう」
主題歌「星に願いを」が、100年後もスタンダードナンバーであり続けていますように・・・


