運を知る

ボーっとテレビを観ながら棒アイス「ホームランバー」を食べていた時のこと。

舌先になにやら違和感を感じ、棒を確認してみる。

「二塁打」

と刻印されていました。

「おー、ラッキー」とつぶやき、控えめにガッツポーズ。

このところあまりいいことがなかったので、いい流れになるかな、という仄かな予感。

いわゆる「運の変わり目」ってやつです。

私は普段から「運」のようなものをなんとなーく意識して生活しています。

いま自分が「上向き」なのか、それとも「下向き」なのかを、頭の中で意識して暮らしています。

では何をもって「プラス」「マイナス」と判断できるのかについて、当たり棒をくわえながらちょっと考えてみました。

人とぶつかる

私が「マイナス」であると判断する一番のポイントは「人とよくぶつかる」ことです。

朝の通勤時、人とすれ違う時に肩が当たったり、ぶつかりそうになったりすること。

そのほかにも何か突発的にドキッとする瞬間や、心拍数が上がるように瞬間がある時。

こんな時は運気が下がっていることが多く、「今日一日気を付けて過ごそう」と思うようにしています。

不思議なことに、自宅の最寄り駅までの通勤時に人とぶつかりそうになる日には、職場の最寄り駅を降りて出社するまでの間にも人とぶつかりそうになる確率が多いんです。

もしかしてこれは「運」などではなく、自分の体調が悪いためにボーっと歩いているのが原因なのかも・・・

と思うのは当然のこと。

そこをはっきりさせるべく、私は過去に実証実験をしたことがあるのです。

つまり、通勤時に人とぶつかりそうになる瞬間の様子をしっかりと観察し、自分が原因か、もしくは相手に原因があるかを調べてみるという、壮大なバカバカしい調査をしたのです。

すると、ちょっとおもしろい結果が出たのです。

はいキター!

まず自宅からの通勤時に人とぶつかりそうになる状況を待つ必要があります。

調査実施を決めてから2週間ほどでついにその日がやってきました。

自宅の最寄り駅、駅ビルに入るとすぐにL字状の通路があるのですが、私がそこを曲がったその瞬間、向こうから30代会社員と思しき人が歩きスマホで目の前に現れました。

「はいキター!」

私は間一髪でよけて通ることが出来ました。

これでこの日を「ツイていない日」と認定し、一日の様子を観察することにしました。

改札を抜け、ホームに到着しましたが、普段であれば列の一番前で電車の到着を待つところを、この日は大事を取って後方で電車を待つ。

さて無事に電車に乗り込み、いつもの場所で吊革につかまっていると、隣の車両から連結ドアを開けて入ってくる人を発見。

意識するともなく横目で見ていると、私の後ろを通り過ぎるその瞬間、あろうことか電車の揺れで私の方に倒れてきたのです。

「はいまたキター!」

これもあれ

私がよけたので吊革に手を伸ばし「あ、すいません・・・」と言って去っていった学生らしき人をまじまじと見ながらつぶやく。

「よし回避」

さて、電車を降りると、会社までに20分間の道のりがある。

ここでも絶対に誰かとぶつかるだろうという確信に近いものを抱きつつ、ワクワクドキドキ。

「来るよ来るよー」と思いながら周囲に気を取られつつ、改札でPASMOをタッチすると「ピンポーン!」とエラー音。

後ろの行列に頭を下げながら再度タッチして通り抜ける。

「なるほど、これもあれか・・・」

改札を抜け、駅前の人波を慎重に進む。

しばらくすると遊歩道に入りホッと一息。それでも気は抜けない。

曲がり角があるたびに左右をじっくり確認。キョロキョロしながら歩く挙動不審な人。オマエは私立探偵か。

油断ならない

遊歩道を抜けると信号があり、その先は川沿いの道。

しかし悪運を回避するには、普段とは違う道を使う手もあるのではないか・・・

そう思い直し、信号を渡った後に幹線道路沿いの道を使うことにしました。

会社までは歩道を歩く一本道。わき道からの進入者だけを気を付けていれば大丈夫だろう。

信号を渡り、歩道を歩き始めると、はるか前方にヘッドフォンにバックパック姿の人が見えてきました。

案の定、スマホを凝視している。

「はいー役者登場ー。いかにも!って感じだ。いやいやちょっと待て。こんなに早く役者が登場するのはおかしいんじゃね? あれはトラップで途中の角から自転車か何かが飛び出してくるというストーリーか。こいつは油断ならない・・・」

ところが他の役者は登場しないまま、例の役者の姿が徐々に大きくなってくる。

「どうやらこのまますれ違いそうだ。先方は歩道の右端、私は左端を歩けば難なくクリアできるはず」

何事もなく両者距離をとったまますれ違いが出来る・・・と思ったその時でした。

やっぱりキター!

突然、私の横を後ろから来た自転車が追い越していきました。

前方の「役者」は自転車のブレーキ音に驚き、とっさに私の方によけたのです。

「はいやっぱりキター!」

私はすぐに後ろに下がり、衝突は回避できたとさ。

『結論』・・・「ツイてない日は自分の体調にかかわらず周りから不幸が降りかかる」

そしてわかったことがもう一つ。「不幸は避けられる」ということ。

アンテナをしっかり持ち、自分の運の「プラス」「マイナス」を把握しておくことで、それなりの対処ができると思うのです。

さて、改めてアイスの当たり棒をよく見てみると、「二塁打(2ポイント)」書いてありました。

「そうか、これで運がプラス2されたのねー」

運を上げるには『思い込み』も大切な要素です。

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