我が家の菜園がいよいよ収穫ラッシュとなっています。
長年菜園をやっていますが、この時期がやはり一番楽しいです。
バルコニーがほぼジャングルになっていますが、緑、赤、黄、白と色とりどりです。
毎朝通勤前にたっぷりと水やりをするのですが、夕方にはカラカラに乾いています。
場合によっては1日2回の水やりが必要な季節になってきました。
採れたての野菜の味は信じられないくらい味が濃く甘いものです。
採ったばかりの少し生温かいトマトの味は表現のしようがありません。
なんというか・・・太陽の味がするのです。おひさまの味。
食べ慣れてくるとスーパーで買ってきて冷蔵庫で冷やした野菜の方が不自然な味だと気づきます。
なかでもトマトは別格の存在で、夏には欠かせない菜園の常連です。
トマトの出身地
トマトは実際に育ててみるとイメージとは違う意外性を持った植物だという事に気づきます。
まず第一に、トマトは水が嫌いという事実です。
イメージ的にはトマトは水が大好きで雨が大好き! どんどん水を吸って赤くなる! という感じですね。
ところが実際は梅雨時にはすぐに病気になり、水をあげすぎると弱っていきます。
実はトマトの原産地はアンデス地方のため水が苦手なのです。
ほとんど雨が降らない地域が出身地のため、日本のような多湿は大の苦手なのですね。
家庭菜園を始めたばかりの方には、この予備知識がないと失敗してしまいます。
梅雨の時期は極力雨を当てない、水やりは根元に、葉先がしおれるくらい最小限に、が重要事項になります。
トマトは大きく分類すると、大玉、中玉、ミニと3つに分けられます。
このうち大玉と中玉はベランダ菜園には難しく、梅雨時期に病気になったり実が割れたりしてしまいます。
そのため我が家では例年ミニトマトに絞っており、現在はアイコという品種の赤と黄を2種類を育てています。
わき芽取り
トマトの栽培は他の野菜に比べるとちょっとだけ手間がかかります。
生命力が強いため、茎と葉っぱの付け根の部分から次々と新しい芽が出てきます。
これを「わき芽」と呼びます。
わき芽をそのままにしておくと栄養分をそこに取られてしまうため、先端への成長が鈍くなり実付きが悪くなってしまいます。
そのため栄養を上に送り安定した収穫ができるようにするための作業「わき芽取り」が必要なのです。
初夏の成長時期にはあっという間にわき芽が伸びてしまうため、毎朝欠かさず取らなければならないのです。
私の場合、朝の出勤までの時間に約5分で全部の野菜の水やりとメンテナンスをしています。
次から次へとポキッ、ポキッと折っていきます。
菜園ビギナーの頃は「かわいそう・・・」などと思っていましたが、今や機械作業。まるでロボットです。
トマトクローン
トマトの意外性、もう一つはとてつもない生命力です。
バルコニー菜園では台風が直撃するとよく野菜の枝が折れてしまいます。
ピーマンやナス、キュウリなどは再起不能になるのですが、トマトだけは違います。
折れた枝を土に挿しておくと、なんと根っこが出てきて復活するのです!
1m程度に育ったトマトの木が真ん中から真っ二つに折れたときでも、切断面をくっつけて紙テープでぐるぐる巻きにしておくと、なんと信じられないことにまた1本に繋がるのです!
私は毎年8株程度のミニトマトを育てており大量のトマトに収穫していますが、実は春先に赤と黄をそれぞれ1株ずつの2株しか購入していません。
その2株を1m程度まで育てた後、「わき芽」を15cm程度まで伸ばしてから切断。
その枝を捨てずにポットという小さい鉢で土に挿しておくと1週間で根付き、そのまま育ててプランターに植えつけます。
それを繰り返していくと無限に増やせるのです。
つまりトマトのクローンを次々と増やしていくことができるのです。
香水
この時期の通勤時、乗った電車の中でふと気づくことがあります。
両手がトマトの匂いでいっぱいなのです!
どんなに石鹸で洗ってもあの青臭い、何とも言えないトマトフレーバーが電車内の私から半径1mに漂っているのです。
知る人ぞ知る、トマトの苗はつま先から頭の先までどこを触ってもトマトに匂いがするんですね。
トマトの枝を触ると半日は匂いが手に残るのです。
私はとても好きな香りなのですが、嫌いな方もいるらしいので電車の中ではちょっと気にしてしまいます。
でも外国製の香水の中にはトマトの香りをベースにしたものもあるとの事。
もしかしたら、珍しい香水をまとったおしゃれな人と思われる可能性も・・・いや、ないかな・・・
いずれにしても私にとっては真夏を彩る大切な香りであることは確かです。
たまにはポケットにわき芽を忍ばせて外出するのもいいかな、などと仕事中の炎天下で思ったりもします。


