公園ぼっちめし

暑い日が続く今日この頃、まともにおなかが空いていますか?

私は毎年梅雨が明ける頃から食欲が落ち始めます。

原因は炎天下での自転車移動にあることは明白です。

汗だくで帰社し、エアコンの冷気で生き返り、汗を拭きながらお弁当やらおにぎりの包みを開いたとたん、手が止まってしまうんですね。

オフィス内で1日中仕事をしている方や、自動車で移動している方には無縁の感覚かもです。

おそらく電車移動の営業さんなども共感してくれるのではないかと思うんです。

ただ営業さんは昼も帰社せずに外食することが多いはずで、そんな時に「暑さでランチが進まない」という話はあまり聞いたことがありません。

私も旨いお店を探してランチが出来れば、楽しいサラメシライフを送れるはずなのですが、気の毒な事に私は他人と同じ空間で昼食をとることがあまり得意ではないんです。

帰社せずに外で食べることが出来て、かつ独りきりで食べられる、と言えば答えはひとつ・・・

「公園ぼっちめし」なんです。

ぼっちめし道

「公園ぼっちめし」とは公園でひとりぼっちでランチを食べることです。(まんまの意味です)

実は意外なことに、どんなに猛暑の日でも公園の木陰のベンチに座ってお弁当を開くと、なぜか食べられるものなんですね。

会社ではあんなに食べられなかったお米やパンなどのモソモソ系も意外とイケることに驚きます。

要はあのエアコンの冷気が元凶なのか・・・などと思ったり。

やはり自然界にはありえない冷気を浴びるということは、身体に幾ばくかのインパクトがあるのかもしれません。

そこで満を持して登場する「公園ぼっちめし」。

実はわたくし、この道の達人でありまして、それなりのこだわりを持っています。

私は数年間、炎天下でも、雨の日でも、雪の日でも、公園のベンチでぼっちめしをしていました。

そこには数々の苦難の道があり、数々の工夫があり、涙なしでは語れません。

今回はこの「公園ぼっちめし」を極める上でのポイントをお伝えします。

場所取り

まず大きな壁となるのが「いいベンチ」の確保です。

「いいベンチ」とは「新しい公園にあるきれいな新品のベンチ」という意味ではもちろんなく、「環境的にランチに適しているベンチ」のことです。

ポイントは、「屋根の有無」「太陽の位置」「風景」あたりでしょうか。

雨の日も公園ランチを志す者にとって、屋根の有無は最重要です。

よく公園の中心部などで見かける東屋(あずまや)的なものがあればサイコーで、テーブルまで付いちゃうという豪華さ。

ただ「いい場所」はそれなりに競争率が高いわけで、すでに先客がいる可能性高いわけです。

それ故、狙うのは雨の日のみ。雨の日は人出も少なく、空席の可能性は逆に高くなるという作戦。

それ以外の日は日差しの当たらない、見晴らしの良さげな場所を確保します。

雪の積もる極寒の真冬でも、背中に太陽が当たる位置を確保できればサイコーです。

おススメは「見晴らしがいいベンチ」「畑が見えるベンチ」「川沿いのベンチ」あたりでしょうか。

日常的な移動範囲内の使えそうなベンチは全て頭に入れて置く。これがポイントです。

虫対策

これが嫌で公園ランチに踏み切れないという方、多いと思います。「蚊」とか「ハチ」ですね。

特に対策の必要があるのが「蚊」です。

これには1次対策として手入れのされていない、草ボーボーの公園は避けるという事。

また2次対策として「虫よけスプレー」を使用するという事です。

虫よけスプレーは肌がベトベトしたり化学物質の匂いがしたりすると、一気にテンションが下がります。

そのために天然成分配合のもの、いわゆる赤ちゃんでも使えるもので、さらさらしたタイプがおススメです。

スプレーは肌だけでなく、洋服の上にもさっと吹き付けるのがポイントです。

子供対策

私が公園ぼっちめしをしていると、なぜか子供が集まってきます。

「なにやってんの?」
「自転車壊れたの?」
「自転車屋さんあっちにあるよ」
「何食べてんの?」
「どっから来たの?」
「帰れないの?」

と、次々と子供が近寄ってきます。みんな片手に泥団子を持って!

正直、虫が寄ってくるよりも面倒くさいわけです。

かと言ってあまり邪険に扱うと、遠くでこっちを見ている親御さんや引率の先生方の視線が怖いわけです。

子供にとっては、食べながら自転車の動きを確認したり整備をしたりしている姿が、なんか楽しそうで気になるようなんです。

実は子供という生き物は、我々大人が想像するよりもかなり高度な危機察知能力を持っており、本当に危険そうな人物には近づこうともしません。

私は過去に子供だらけの公園でぼっちめしをする羽目になった際、あえて下を向いたまま黙々と弁当を食べたことがあります。

子供たちはかなりこっちを気にしていましたが、近づこうともしませんでした。

「くたびれて疲れ果てたおじさん」と判断すると、子供は危険と判断し遠巻きに観察するだけで近づいてこないんです。

この方法、ある意味で天然成分の「子供よけスプレー」と言えるかもしれません。

人間の原点

公園ぼっちめしは格別に楽しいわけではありません。

特にストレスから解放され生き返るわけでもないし、面倒くさいことが多いかもしれません。

ただ、野鳥の声を聞きながら、モンシロチョウを眺めて、風を感じる。

「暑いなー」と言いながら空を仰ぎ、雲を眺める。

ただそれだけなんです。

人間の原点のようなもの、100年前、1,000年前の「心象」のようなものを、ほんのちょっとだけ感じられます。

普段エアコンの中でランチをしている方には、月に1回でいいので「公園ぼっちめし」をお勧めしたいです。

何も変わることはありませんが、何かには触れると思います。

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