レンジでガ!

私の会社には電子レンジがあります。

電子レンジと言えばいろんな調理メニューが並び、デジタルで時間設定、音も「ピピピ」と上品なデジタル音が鳴るものが現在の主流でしょう。

さてウチの電子レンジ。

ダイヤルを回して時間をセットし時間が来ると「チン!」と鳴る。シンプルタイプ・・・というか旧式タイプなのです。

壊れにくさを目指しこのタイプを買ったのは正解だったのですが、最近少し気になり始めました。

「音がうるさい」んです。

レンジで温め中に仕事の電話がかかってきたりすると、話している最中に「チン!」とかなり大きめの音が鳴るわけです。

「あっ食事中すみません!」なんて言われたことはありませんが、確実にそう思われているだろうと気が気ではありません。

それ以外にも温め中に仕事に戻り集中モードに突入していることがよくあるのですが、突然「チン!」となるので心臓にとても悪いのです。

買い替えるのもなんか違うし、どうしたものか・・・

解決方法はただひとつ。音を消すしかない!

電子音タイプの電子レンジはものによっては消音設定が出来るようですが、当方のレンジにはそんな機能があるはずもない。

音の性質から言って物理的に発生している音であることは明白なので、この発生元の「なにか」を「なんとか」するしか方法はないようです。

そこで一度電子レンジを分解してみることにしました! ここから先は良い子のみんなはマネしないようにお願いいたします。

まずコンセントを抜き、プラスドライバーで6ヶ所のネジを外します。すると鉄製のカバーが外れ、前面と背面だけが残ったレンジが出来上がります。

どれどれ・・・どんな構造なのよキミは・・・えっ!

なんと! 音の発生部品は小さな自転車のベルではありませんか!

しかもこの部品、ベルのいとこや親戚というレベルではなく、自転車のベルそのものじゃないか! どうしてキミはこんな場違いなとこにいるんだ!

念のため動作確認をしてみよう。タイマーを時計回りに少し回し、逆に回して「0」にすると・・・

「チン!!!」

となった。まぁそりゃそうだろう。当たり前だ。カバーがないので鬼のようにうるさい。

どうやらタイマーが「0」になると同時に、1cm程のちっこい鉄のトンカチみたいなものがベルに振り下ろされて音が鳴る仕組みのようです。

さて、このベルをどうしてくれよう・・・

まず考えたのが何かをベルの内側に詰めて消音する方法です。試しにティッシュを詰めて鳴らしてみると、「ヂン」と気持ちの悪い音がします。

毎日このスッキリしない歯切れの悪い音を聞くのも気が重いし、ティッシュや布というのも燃焼の危険があるのでよろしくないはず。

そこで思い立ったのが、この際いっそのことベル自体を外してしまうという方法です。

幸いなことにこのベルもプラスネジ1本で固定されています。ただベルの向き的にドライバーを差し込むのがかなり困難な位置にありました。それでも5分程度の格闘の末、なんとか無事に外すことができました。

よし鳴らしてみよう! ワクワクしながらタイマーを回して「0」にすると・・・

「ガ!」

んー・・・なんとも形容しがたい音だ。何かが空ぶってる感じはする。当たる音がしないのでなにやら達成感のない悔しい残念な音だ。ただ気迫だけはひしひしと感じる。ビミョーな音だ・・・

その日以来、事務所では1日に数回の「ガ!」が鳴り響いています。「チン」のままの方が良かったかな・・・

いまの若い人に「チンして」は通じないと言われて久しい今日この頃。

「ガ!して」はどうだろう?

あのベルは今もマイデスクの隅で「それ見たことか」と誇らしげに銀色に輝いています。

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