イモと人生

今年もいよいよ春野菜の季節が始まります。

いま我が家のベランダ菜園のメンバーはこちら。

ニンニク、ネギ、ニラ、サヤエンドウ、アスパラガス。

みんな冬を越して、春の日差しを浴びてすくすくと育っています。

野菜にはそれぞれ植え付けの時期があります。

お店で種の袋を見てみると、「寒冷地」「暖地」「中間地」と3種類の植え付けの時期や収穫の時期が書いてあります。

この時期に合わせることで最大の収穫量を目指せると言うわけです。

ところがバタバタしていると買い忘れてしまうことがよくあるんですね。

そして、今年もいきなり、やらかしました。

ジャガイモを買い忘れたのです。

植え付け時期

ジャガイモはここ東京、エリアで言うと「中間地」では、年に2回の植え付け時期があります。

つまり、「春植え」と「秋植え」があるのです。

春植えは3月に植えつけて6月以降の梅雨前後に収穫します。

秋植えは9月に植えつけて12月頃に収穫します。

野菜の苗は、通常ホームセンターなどで植え付け時期の1ヶ月くらい前に店頭に並び始めます。

4月になるとお馴染みのトマト、キュウリ、ナスなどが店頭を埋め尽くすのはご存じの通り。

今年はおそらくジャガイモの種芋が3月上旬から売られていたはずです。

買いに行かなきゃ行かなきゃ、と思いながらズルズルと・・・

あわてて月末に買いに行ったのですが、売り場すら残っておらず。

あー今年は春ジャガなしかー・・・

種芋

ところでジャガイモのタネってどんなもの? 野菜のタネが並んでるところで見かけたことないけど? という方。

実はジャガイモのタネは「種芋(たねいも)」といって、消毒済みで病気を持っていないジャガイモなのです。

つまり見た目はスーパーで買ってくるジャガイモと全く一緒なんですね。

この見た目がまったく一緒というところが何とも切ないわけで、「だったら食用のヤツを植えてもいいんじゃない?」と思うのが人情というもの。

でもダメなんです。

食用を種にすると収穫量が減ったり、最悪の場合は病気になり土を汚染し、さらには畑全体に影響を与えることになるのです。

そのために農林水産省では、植物防疫法に基づいた厳密な検査を受けてそれをパスしたものだけを種芋として売ることを生産者に許可しているのです。

もちろん自己責任で栽培することは可能で、うちの場合、プランター栽培なので土が汚染されても他の野菜への影響は免れます。

とは言え、野菜が病気になるのは予想以上に心理的ダメージが大きいんですね。ここのところは経験者でなければわからないところです。

自己責任でいくか、それとも今年は断念するか・・・

ジャガイモ栽培

ジャガイモの種芋を植え付けるにはちょっとしたコツがあります。

まず、種芋を買ってきたらすぐに植えつけずにしばらく太陽に当てておきます。

そうすると種芋がしわしわになってきて芽がどんどん出てきます。

いい種芋はもうすでに買った時からこの状態になっているものなんです。

ある程度しっかりとした芽がいくつか出たら、それを半分に切ります。

大きい芽が2つ出来ていれば、それをそれぞれ分けるように切り分けます。

ジャガイモが成長するには私たちが普段食べている部分を養分にする必要があるのですが、まるまる一個分は不要なので1個で植えてしまうともったいないんですね。

切ったものをそのまま植えてしまうと切断面から腐ってしまうことがあるので、切った後にもう1日太陽に当てて乾燥させておきます。

そして土を半分まで入れたプランターに種芋を植え込み、成長につれて土を足していきます。

ジャガイモの花、きれいなんです! 上品な薄紫の花。これも家庭菜園の楽しみのひとつなんですね。

サトイモの葉っぱ

結局ジャガイモ買えずに立ち尽くした私は、熟考の末・・・

サトイモの種をたくさん買っちゃいました~。

サトイモって食べたことはあるけどどんな草なの? 見たことないし。

と思う方がほとんどだと思います。

いやいや見たことあるはず。

「となりのトトロ」でトトロが雨のバス停で傘にしていた葉っぱ、記憶にありますか?

そう、あれがサトイモの葉っぱなんです! 中トトロがおまじないの時にも持ってましたー!

サトイモは熱帯地方の原産で、成長すると大人の背丈ほどの大きさになります。

ベランダ栽培ではほとんどやっている人を見かけませんが、袋栽培という方法を使うとベランダでもしっかり育てられます。

収穫は秋、親芋の周りについたカワイイ子芋をとって収穫します。

人生の選択

物事が希望通りに行かなかったときに、どう受け入れるか。

これが人生を左右することを私たちは経験上よく知っています。

希望の学校に入れなかったとき、希望の会社に入れなかったとき。

もっとライトなところでは、希望の電車に乗り遅れたとき、希望のお店が休みだったとき。

そんなときに、ごり押しせずに、落ち込まずに。

ひとつため息をついて「まいっか」と言える。そんな人間でありたいものです。

「結果」が人生を左右するのではなく、結果を受け入れる「姿勢」が人生を左右すると信じて!

「今年は芋煮パーティーだなー」とにやにやしながら、ホームセンターから自転車で家路を急ぐ夕べ。

あと一息というところで信号につかまり、自転車を止め空を仰ぐ。

「まいっか」とつぶやいてみました。

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