三浦ジオサイト~カピバラ♡/2

ここソレイユの丘にあるアニマルヴィレッジの「のんびり広場」は中央に池がある円形の広場で池の周りは芝生になっておりその外側に人が歩ける歩道が整備されています。

芝生の周りは柵で囲われ膝ぐらいの高さでぐるっとロープを張っていますが自由に中に入ることができます。

ワクワクしながら中に入るとなぜかカンガルーがお出迎え。デカっ! どうやらここではカピバラはカンガルーと同居しているようです。どういう括りなのか・・・相性がいいのか・・・

カンガルーをかき分け進むとカピバラ3頭がそれぞれ周囲の草を食べていました。いや食べているというよりもむさぼっているという感じ。

動いているカピバラを見るのはこれが初めてなのですっかり圧倒されてしまい、少し距離を取ったところで様子を見てしまう。

私が思い描いていた対面の画とはえらい違いだ。夢に見た想像上のご対面はまっすぐカピバラに駆け寄った私がカピバラの顔をわしゃわしゃと撫でるというもの・・・いや出来ん。

1mの距離でジッと観察していました。んーこりゃかわええ・・・

じりじりと距離を詰めてカピバラのお尻側にしゃがみこむ。チラッとこちらを一瞥するも構わずにむしゃむしゃ草を食べています。

その体勢のまま手を伸ばして頭を撫でてみる。・・・完全無視だ。それよりもこの毛の感触。かたい!たわし以外の何物でもない。

すると私のなでなでが嫌だったのか私の鼻息の粗さに恐れをなしたのか離れて行ってしまいました。

なんとかして真正面からなでなでしたい・・・そこで飛び道具を使うことにしました。「エサ」です。

このエリアにはカピバラ用とカンガルー用のエサが売っています。広場の奥まったところに赤い自販機が上下に2つ並んでいます。自販機と言ってもいわゆる「カプセルトイ」のマシンと同じ。「カピバラのおやつ」と書かれた方に200円を入れてハンドルをガチャッと回すとエサが入ったカプセルがシャカシャカと音を立てて出てきました。

自販機の横には大きなスプーンがいくつか置いてあり、「おやつはスプーンに乗せてあげてください」と書かれています。なるほど噛まれる恐れがあるということね。

カピバラって草食動物だったよね・・・噛まれても自分の指がエサにはならないなら自己責任で素手でいきたいところだ。

カプセルから出したエサを手のひらに乗せてさっきのカピバラのもとへダッシュ。相変わらずむしゃむしゃと草を食べています。

カピバラの正面にまわり手のひらのエサを目の前に出すと一瞬「なんなん?」という表情をしたあとスゴイ勢いで食べ始めました! 手のひらがくすぐったい。しあわせー

地面に置いたエサに注意を向けさせ、どさくさ紛れに両手で顔を包みわしゃわしゃとしてみた。全く動じずエサを食べ続けている。カピバラのこの生きる姿勢が好きだ。

エサがなくなると私の顔をじっと見てから寂しそうにまた草を食べ始めました。そんなにおやつうまいのか・・・

他のカピバラたちにも背中をごしごししたり、耳をさわってプルプルさせたりしたあと、後ろ髪を引かれつつお別れしました。楽しかったー

時計を見ると11時を回っています。私の旅行は基本的にノープランなのでこの手のツーリングではコンビニ飯になることもザラです。

さてどこで食べようか・・・

ソレイユの丘をあとにして再度南下し三崎港を目指しました。横須賀周辺で・・・とも思ったのですが港周辺でうまい魚が食べてみたいと思い立ち南へ向かいます。

三崎港では「みうら・みさき海の家」というショッピングセンター横にバイクを停めて周辺を散策していると刺身定食が食べられそうなところを発見。すごい行列にひるみながらも並んでみる。自動受付機で順番待ちの番号を発券しました。どうやらスマホに連絡が来るシステムのようだ。約30分待ちと書かれている。

その場を離れ三崎漁港脇の東屋を見つけベンチに座ってみる。こんなこともあろうかとバッグに忍ばせてきた読みかけの本を開く。以前友人に勧められた「雲を紡ぐ(伊吹友喜著)」という小説だ。

心に傷を抱えた女子高生と職人である祖父との出会いを通して家族の再生と自分自身を取り戻していく物語。岩手県盛岡市が舞台となっている。自然と街の描写が美しい。岩手山の描写を読み進めると漁船が目の前の海面を滑っていく。正反対の風景だが違和感なく両者がクロスする。漁船が行き交う水平線の向こうには岩手山が浮かんでいる。美しい風景だ。

年に1回でもこんな時間の使い方が出来たらどれだけ心が整うだろう。どれだけ仕事を頑張れるだろう。日々の忙しさに流されるだけでなく、贅沢で豊かな瞬間をどれだけ持てるかがその人の本当の強さになるのだと思う。

・・・スマホが震えていました。順番が来たみたい! さてうまい魚を堪能しようか!

新鮮な魚たちで満腹になり漁港をあとにしました。1日が長すぎて城ヶ島に行ったのは昨日のよう。日帰りでも十分楽しめました。

「カピバラはかわいかったー」

何事にも動じないあのカピバラ精神を見習って自分も生きて行こうと心に決めながら三浦半島を北上し帰路につきました。

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