今月はいつになく通勤手段が変わる月でした。
普段使っている自転車を別の自転車に変えたり、普段使わないバスを使ったりしました。
でもそれが意外といい感じだったんです。新鮮な発見があったんです。
ちょっとだけリフレッシュできた感じもありました。
私はいつも自転車通勤をしており、仕事中も同じ自転車で外回りをしています。
ところが自転車が故障したため、代車としていわゆる「電動ママチャリ」を1週間使うことになりました。
私が普段乗っている自転車はスポーツタイプのいわゆる「eバイク」と言うもので、7段変速でかなりスピードが出るんです。
一方の電動ママチャリですが、一般的な3段変速で買い物用、やはりスピードは出ないんですね。
でもママチャリに1週間ほど乗ってみて、ひとつ発見があったんです。
移動手段が変わったことで、意外な変化が見られたんです。
スピードを落とす
まず移動のスピードが遅くなることで周りの風景が少し変わっていきます。景色の色が変わるんですね。
今までそこにあったのに気づかなかった色が目に留まるようになり、まるで違う場所を走っているかのよう。
30分だった所要時間が40分になるだけ、たった10分のスピードの違いでこんなに違うんだ! 驚きました。
自転車に乗る姿勢の違いも大きいです。いつもは前傾姿勢で乗るんですが、ママチャリは顔をあげて乗るので視界が広がるんですね。
いつもは見えない木のてっぺんや朝の空を飛ぶ野鳥やトンボが見えます。
横を向くと普段は風に溶けていた花壇の花がはっきりと見え、よりはっきりと季節の移り変わりを感じられます。
そして横を歩く小学生の列にも目が止まります。1年生の黄色いランドセルもよく見えます。
信号のない横断歩道に差し掛かる小学生たち。自転車を停めて横断を促す。軽く頭を下げて走って横断する小学生にこちらも軽く会釈を返す。
ちょっとだけ優しくなっている自分に気づき、ほっこりと会社に向かいます。
移動のスピードは遅ければ遅いほどいい・・・そんなことを実感しました。
電車に乗る
マイ自転車が復活し通常の自転車通勤に戻っていたある日のこと。台風直撃というニュースが飛び込んできました。
ちょうど通勤時間帯に直撃するという予測、自転車は危険かも・・・
いつもなら多少強引でもレインウエアを着て自転車で通勤するところなんですが、今回はなんとなく電車とバスを使ってみることにしました。
久しぶりに電車に乗ると、これがまた楽しいわけです。毎日乗っている人にとっては苦痛かもしれませんが、たまに乗る人にとっては見るものすべてが珍しいものなんですね。
中づり広告をまじまじと見たり、窓からの風景と見たり。おーあそこの遊歩道はいつも自転車で走ってるところかー・・・
あっという間に目的の駅に到着します。
駅の改札を抜けてバスに乗り換える。バスを待つ間に横殴りの雨で濡れたズボンを手で払い、2人掛けのシートに座ります。
バスは比較的すいていて、車内の所々にカラフルな傘が立てかけてあるのが見えます。
雨の日のバス。どこかもの悲しい。少し暗くて色がない。まあこれも毎日バスに乗っている人には無縁な感傷なんでしょうけど・・・
バスに乗る
窓の外を見ながら走るということは、思っていたより楽しいことに気づきます。
普段は進行方向に向かって真横を見るということはほぼなく、普段から通り慣れている道でも新鮮に映ります。
雨に濡れる風景を見ながら思う。このままずっと乗っていたい・・・降りたくない・・・行けるところまで行ってみたい・・・
目をつぶり窓にあたる雨の音とバスのエンジン音だけの世界を感じる。このまま溶けてなくなりそうだ。
目的のバス停がアナウンスされて現実に引き戻される。あー着いちゃったか。
でもバス停を降りると、意外と頭がすっきりしていて半分仕事モードに入っていました。
なるほど通勤途中で目をつぶるというのはいいのかもしれない。これも普通の会社員にとっては当たり前のことか・・・
もし通勤手段を変えられるのであれば、ぜひ一度お試しください。
今より移動のスピードを落とすのがポイントです。
その日の仕事のモチベーションが少し変わりますよ。


