桜の季節もあっ!という間に終わり、木々の緑が色濃くなってきました。
下から見上げる桜の木も葉桜となっており、薄い緑の葉っぱから透けて見える青空が初夏を感じさせます。
さて、4月を前にテレビやポスターの広告でよく目に付くのが脱毛サロンのもの。
新生活を前に自分を整えたい人たちが多くいるため、顧客獲得のためにキャンペーンを行っているようです。
そこで見かけて私が興味をひかれたのが「ひげ脱毛」というもの。
永久にひげがなくなる? っていうこと?
これをすればこの先の人生で髭剃りをせずに済むってことか・・・一生か・・・
経験のある方はわかると思いますが、毎朝の髭剃りほど面倒くさいものはないわけです。
これがなくなるということはちょっとやそっとじゃイメージできないほど自分の中では当たり前の作業なんですね。
一生・・・しなくていいのか・・・なるほど・・・
ひげそり道
そもそも人生でひげを剃りだしたのはいつからだろう? 考えたこともなかったが。
思い返すと高校時代には剃っていた気がします。父親のヒゲソリを使って。
何やら鉄製の重いヒゲソリで、手元のねじを緩めてカバーを外し、両刃のカミソリをセットするような一品でした。
今日からいよいよ生まれて初めてひげを剃るぞ!という神聖な場面とか、忘れられない人生の区切り的な思い出が一切ないのはなぜでしょうか。
父親と膝を突き合わせて向かい合い、新たな「ひげそり道」への話し合いをするような場面もまったく記憶になし。
いつの間にか知らぬ間に始まっていた私の「髭剃り」でした。
それ以来、晴れの日も雨の日も剃り続けてきたこの行為が、ひげ脱毛をすることで不要になるという。
別に髭剃りに未練はないはずで、朝の髭剃りがなくなればどんだけ楽になるかは容易に想像がつくんです。
なのになのに・・・髭剃りがなくなるのか・・・そうかそうか・・・
電気とT字
私の「ひげそり道」を簡単にご紹介しますと、1週間のうち6日は電気シェーバー、残りの1日はT字カミソリを使います。
電気シェーバーは「往復式」と「回転式」に大別されますが、私は往復式を愛用。回転式よりも深剃りできるからです。
パナソニック、ブラウンは往復式陣営、フィリップスは回転式陣営となります。これひげそり道では常識。
電気シェーバーは手軽ですが、顔の場所によっては剃り残しが出たりするため、週に1回はT字カミソリを使っています。
では毎日T字カミソリを使えば? と考えると思いますが、実は私は肌が恐ろしく弱いんです。
T字カミソリで剃るたびに毎回どこかしら流血し、止血するまでに数時間かかるんです。
だからT字カミソリは週末のみ、平日は電気シェーバーという週間予定に落ち着いたのです。
さらに始末が悪いことに私は人よりひげが濃いんです。濃いくせに肌が弱いという。例えるなら猫大好きなのに猫アレルギーみたいな。いやちょっと違うか。
学生時代は徹夜で飲み歩いた翌朝に人相が変わりすぎて別人と間違えられたり。
思い返せばひげにはこれまでさんざん苦労してきました。
ひげの楽しみ
ある脱毛に関する消費者アンケートを読んでいたら、ひげ脱毛を躊躇する理由についての記述がありました。
理由の1位は「将来ひげを伸ばしたくなるかもしれないから」というもの。
んーわかる気がするよ。うんうん。共感度50%。
でも私の場合、そんな実質的な理由ではなくてもっと情緒的な何かが引っかかるんですね。
例えば会社が連休の時にひげを剃らずに伸ばしておいたやつを一気に剃る気持ちよさが・・・なくなる。
例えば伸ばしておいたひげの「あごひげ」だけ残して一瞬だけダルビッシュ風にして鏡の前でニヤニヤする楽しみとかが・・・なくなる。
例えば伸ばし放題のひげのまま過ごし夜にワイングラスをチーンと鳴らし「ルネッサ~ンス!」とかいう楽しみが・・・なくなる。
いやいらんだろ! と思うでしょうが、ひげを使ったいろんな一人遊びが出来なくなるのがちょっと寂しい気がするんですね。
よくよく考えてみると、ひげはただの邪魔者とは言い切れない、ほの温かい何かを持っていることに気づくんです。
などと鏡の前でうっすらと伸びたひげを触りながらじっと考える・・・
ひげデビュー
それにもしひげを剃らなくなると鏡で自分の顔を見ることもなくなるんではないだろうか。
私の朝のルーティンはまずプレシェーブローションというシェーバーの滑りをよくするものを顔の下半分に塗りたくってからシェーバーで剃った後、洗顔フォームで顔を洗ってからアフターシェーブローションを塗りたくるというもの。
つまりところどころのタイミングで顔をよく観察して剃り残しや洗い残しなどを確認しているわけです。
その時に顔のしわとか肌の具合を同時に確認していることは確かです。ひげがなくなるとテキトーに顔だけ洗って鏡は見ない気がします。
やっぱりひげはこのままでいいかな。脱毛もお金がかかるし。
いやこんなにひげのことを考えたこのタイミングで、いっそのこと生やしてしまうという手もある。
この数年で私のマスクを外した顔を見たことがない関係者が増えてきた。よしチャンスかも。
いつか一緒に食事をする機会が訪れてマスクを外すチャンスがあった時、満を持してひげデビューというわけだ。
チーン、トレビア~ン!
いや、やっぱダルビッシュにしとこ・・・


