おいもほり

先週末、毎年恒例「おいもほり」をしました。

場所は我が家の畑、ではなくてマンションのベランダです。

ベランダでおいもほり? どゆこと?

私は毎年、ベランダでサツマイモを栽培しています。

ベランダでサツマイモを育てられるの!? よく聞かれます。

育てられます!

プランターと土さえあれば、約半年間ほぼノーメンテで育てられます。

プランターでのサツマイモ栽培にはちょっとしたコツがあり、それさえ押さえておけば秋の味覚を簡単に味わえます。

毎年秋のこの時期、小春日和の中でのおいもほりはちょっとした幸せを感じられます。

今回はベランダ栽培のポイントや収穫の楽しさなどのお話です。

準備の巻

ベランダで野菜を育てる時に用意するものは「土」「プランター」。両方ともホームセンターで入手できます。

プランターは100均で買えるようなものではなく、「野菜用」とか「深型プランター」などと書かれたものを入手します。

しっかりしたものを買っておくと一生ものなので、値段は初期投資と割り切っちゃいます。

土は「野菜用培養土」みたいな文言が書かれた「25リットル」の袋を買います。

これ、重いです。10kgのお米以上の体感です。力のない方はカートに乗せるだけでもひと苦労だと思います。

土とプランターを用意できたら、サツマイモの苗を入手します。

サツマイモの苗は、ホームセンターでよく目にする野菜の苗とはちょっと違います。

普通の野菜の苗は、小さいビニール製のポットと言われる10cm程のカップに入ってホームセンターの入り口付近に大量に並んでいます。

ところがサツマイモの苗は「挿し穂」と言ってサツマイモの「ツル」を切ったものなのです。

この挿し穂は、関東であればゴールデンウイークあたりになるとホームセンターや園芸店で出回りますのでそれを逃さずゲットします。

植え付けの巻

さてすべての材料がそろったらいよいよ植え付けなのですが、このやり方がちょっと変わっています。

プランターに入れた土に差し穂を「斜め」に差し込んでいきます。斜めというか「水平やや斜め」という感じでしょうか。

大地の畑では水平に植えるのが一般的なのですが、プランターは場所が限られているので斜めに植えつけます。

植え方次第で収穫量が変わり、水平に植えると小さいものがたくさんできて、垂直に植えると大きいものが1個できます。

植え付けの量は少ないともったいない気がするし、多すぎると小さいイモしかできません。

通常のプランターであれば差し穂2本くらいがベストなのですが、いかんせん差し穂は10本程度の束でしか売っていませんので捨てるのももったいない。

と言うわけで私は4本くらいを植えちゃいます。ザ貧乏性。

植え付けがうまくいくと、1週間程でしおれていた苗がピンピンしてきます。

ここまで行けば、あとは秋までほぼ放置で大丈夫。

真夏の晴天が続いてしおれてきた時には水やりをするくらい。肥料も不要。

あとは葉っぱが尋常じゃなく伸びてきますので「つる返し」というツルをひっくり返す作業を気づいた時にやるだけです。

収穫の巻

さて我が家のサツマイモですが、先々週くらいからツルが枯れて黄色くなっていました。これ、収穫の合図なんですね。

収穫にベストなタイミングは4、5日晴天が続いたあとの土が乾いた状態なので、先週末の「おいもほり」となったわけです。

今回育てた品種は「紅あずま」。関東では焼き芋の代表選手でホクホク甘味系です。

プランターを広い場所に運び、ツルを切り取ります。

ビニールのシートを広げ、プランターをひっくり返します。

・・・なのでこれ、厳密には「おいもほり」ではなく「おいもひっくり返し」

根っこがいっぱいに絡まった土のかたまりをほぐしていくと・・・出てきたー、うわ小っちゃー!

オマエは小指か! と言わんばかりのサツマイモがぞくぞくと登場。わっ、でっかいのがあった! たのし~!

結局大小9個の紅あずまが取れました。差し穂の値段と収穫量を考慮すると・・・赤字ですね。

いいんです、赤字で。楽しさはプライスレスですから。

番外の巻

実は今回、もう一つのおいもほり、「サトイモ」の収穫も同時開催しました。

今回のサトイモは「袋栽培(ふくろさいばい)」と言って、買った土を袋から出さずそのまま種芋(たねいも)を植え付けるという方法で栽培しました。

サトイモはうまく育ってくれると身長並みの葉っぱがそびえ立ち、ベランダが一気に南国チックになります。

こちらも「おいもひっくり返し」をすると、種芋と親芋、子芋、孫芋が全てくっついたままで登場します。

それらをひとつひとつ折り取っていくんですが、この時の「ポキッ」という甲高い音がクセになります。

さといもは大小合わせて15個の収穫。さっそく鍋にして食べましたが採れたてはうまい!

おいもほりの楽しさはいろいろあります。「収穫の楽しさ」「食べる楽しさ」など数えきれません。

でも私が考える一番楽しいこと。それはおいもほりの予定を決めてからの数日間なんです。

カレンダーに「おいもほり」と書き込む。そしてそれを毎日「ムフフ」と眺める。

こんなちっぽけな楽しみが、こんな小さな幸せが、明日の活力になるんですね。

来年は安納芋にしようかな・・・

秋晴れの空は、はるか遠くに茜色が差していました。

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