在宅生活を支えるヘルパーさん。
今回はヘルパーさんの支援内容について見てみたいと思います。
ヘルパーさん、介護保険上の名称は「訪問介護」といいます。
自宅に訪問し、要介護者を支援してくれます。
訪問介護のサービス内容には3種類あります。
「身体介護」「生活援助」「通院等乗降介助」
それぞれのサービス内容の特色を解説します。
3つの区分
「身体介護」は利用者の身体に接触して行われるものを基本とするサービスになります。
例えば、お風呂の介助、排泄の介助、食事の介助などが対象です。
身体を支えたり、食事を口まで運んだりという比較的介護度が重めな方向けのサービスです。
一方「生活援助」は利用者が支障なく日常生活を送れるように支援するサービスになります。
掃除、洗濯、買い物代行などの家事支援が主な目的です。
自宅での家事が困難な方を支援するサービスになります。
「通院等乗降介助」は通院のための車への乗り降りとその前後の移動、受診手続き、薬の受け取り支援などのサービスになります。
介助するヘルパーさん自身の運転する車で送迎するサービスとなり、片道分の「乗り」「降り」を1回分セットで算定します。
乗ってから降りるまでの途中の運賃は介護保険外の輸送サービス料となり事前に契約したサービス料を事業者に支払います。
以上の3つが訪問介護サービスになります。
ちなみに対象の利用者と同居のご家族がいる場合、身体介護は利用できますが生活援助は基本的に利用できません。
ヘルパーの料金
利用料金は乗降介助が片道で固定の料金。身体と生活は利用する時間の長さによって決まります。
デイサービス等の通いのサービスは介護度によって利用料金が変わりますが、訪問介護等の訪問系サービスは介護度が変わっても料金は一律になります。
要介護1でも要介護5でも時間が同じであれば同じ料金になるんですね。
乗降介助は負担割合1割の方で片道約110円。
前述の通り、往復の輸送サービス料と病院内の介助料は介護保険外の自費サービスになります。
身体介護は30分未満のサービスであれば1回約280円、60分未満で約450円です。
だいたい30分未満だとオムツ交換と更衣のみ、60分未満だと入浴介助などが一般的です。
生活援助は時間区分がちょっと変わって45分未満で1回約210円、45分以上で約250円です。
だいたい45分未満だと一般的な家庭の掃除、洗濯のみ、45分以上だと調理や買い物代行などが一般的です。
また身体介護と生活援助を組み合わせたサービスもあります。
例えば調理を35分、続けて食事介助を25分行うサービスの場合は1回約360円になります。
サービス内容
訪問介護サービスでは実際に行うことができる支援の内容が細かく決まっています。
家政婦さんにお願いするのとは違い、介護保険の税金で提供されるサービスのため生活するうえで最低限の支援に限られています。
例えば庭の草むしりやペットの散歩などは、行わなくても生活に差し支えがないと判断され介護保険の適応外とされています。
ただしご希望があればヘルパー事業所が自費で行ってくれたりしますので要相談ですね。
その他にもヘルパーができないことがいくつかあります。
医療行為とみなされるもの、例えば傷の処置をしたりインスリンを注射したりすること。
この場合は家族が対応する、もしくは訪問看護を入れるなどの対応をしなければなりません。
また本人以外へのサービスとなるものも認められません。
例えば夫への介護に入ったヘルパーが夫婦2人分の食事を作ることなどはできません。
ヘルパー事業所
ヘルパー事業所には管理者、サービス提供責任者、訪問介護員等が在籍しています。
実際に訪問してくれる訪問介護員(ヘルパーさん)とそれを管理するサービス提供責任者、そして全体を統括する管理者で構成されています。
サービス提供責任者は、本人、家族とケアマネの間に入り連絡調整をする役割を担います。
そのため我々ケアマネジャーから見たヘルパー事業所の良し悪しはサービス提供責任者にかかっていると言っても過言ではありません。
また、実際に訪問するヘルパーさんと本人、家族とも相性の問題もよく発生します。
どんなに評判の良いヘルパーさんでも、10人中10人が気に入るかと言えばそんな単純な話ではないんですね。
もしどうしても相性が合わない場合は、ケアマネジャーに相談するとサービス提供責任者を通して然るべき対応してくれます。
以上、老後の在宅生活を支える訪問介護について見てきました。
仕組みをよく理解し上手に利用することで住み慣れた自宅での生活を継続していきましょう。


