介護保険のサービスを利用する際に一番知りたいこと。
それは「何のサービス」を「どれくらい」使えば「いくら」かかるか・・・ですね。
ところが介護保険は仕組みが複雑で数字が細かいため非常にわかりづらいのです。
住所地や負担割合、1ヶ月の利用限度額などを計算する必要があり、正確に試算するためにはしっかりとケアマネジャーが計算をする必要があります。
そこで今回は細かい数字は無視して概算で計算する方法を示してみます。
介護保険のサービスを利用する際の料金を試算するには次の3種類の数字を確認します。
1.要介護度
2.サービス種類と時間
3.回数
この3つの組み合わせを確認することで、一般の方でも1ヶ月にどれくらいお金がかかるのかを試算することができます。
3種類の数字
「1.要介護度」についてですが、通い系のサービス(デイサービス、ショートステイ等)は要介護度によって利用料が変わります。
介護度が上がると相応の対応が必要となるため料金が上がるのですね。
一方、訪問系のサービス(ヘルパー、訪問看護等)は要介護度による違いはなく、要介護1でも要介護5でも同じ料金になります。
「2.サービスの種類と時間」については、ヘルパー、デイサービスなどのサービスの種類や時間によって金額が決まっています。今回は【要介護1、負担割合が1割】の例を書いてみます。
ヘルパーの家事支援(30分)【200円】、ヘルパーのお風呂介助(30分)【400円】、デイサービス(7時間)全て込み【1,500円】
訪問看護(30分)【500円】、訪問入浴(1回)【1,300円】、ショートステイ(1日)全て込み【5,000円】、置き型の手すり【200円】
以上、すべて概算になります。
これらの金額と利用の回数によって、1カ月の利用料を試算することができます。
実際に例をあげてひと月にどれくらいお金がかかるか計算してみましょう。
一般的な利用例
例えば、【デイサービスを週2回】+【ヘルパーの掃除を週1回】+【置き型の手すり】+【ショートステイを3泊4日】というよくある一般的な利用例を試算してみます。
・デイサービス : 1,500円 × (週2回×4週) = 12,000円
・ヘルパー : 200円 × (週1回×4週) = 800円
・手すりレンタル : 200円 × 1ヶ月 = 200円
・ショートステイ : 5,000円 × 4日 = 20,000円
月額利用料の概算は、【約33,000円】になります。
要介護度が上がれば料金も上がりますし、住所地によって金額が微妙に変わります。
また、上記の試算方法の場合、負担割合が2割、3割になるからと言って、単純に2倍、3倍となるわけではありません。
繰り返しになりますが、正確に試算するためにはケアマネジャーが使用している介護専用のソフトウエアが必要となります。
ただ、これから介護を受ける方にとっては上記の数字(要介護1で負担割合1割)を使うことで大まかなライフプランを立てることができます。
介護にかかるお金
ある機関の実態調査によると、実際に介護を受けた期間の平均は約5年間、かかったお金の月額平均が約80,000円と言われています。
自分自身やご両親のライフプランを立てる際に、晩年の5年間をこの数字で試算することもできます。
しかしこの平均期間と平均月額はあくまでも平均値になるため、要支援1から要介護5の寝たきりまで含まれています。
これから要介護認定を受けていく段階で、どれくらいのお金がかかるのかを試算するためには、上記のサービス種類と回数で試算することが、直近のマネープランを立てるための有効な手段となります。
民間介護保険
最近、いろんな生命保険会社から民間の「介護保険」が販売されています。
公的な介護保険ではない民間の保険会社が販売する介護保険であるため、一般に「民間介護保険」と言われています。
支給の条件がいろんなタイプがあり、「公的介護保険で要介護2以上の認定が出ると支給」のようにいろいろとあります。
民間介護保険が必要か不要かという質問は私がよく受ける質問の一つです。
FPによっていろんな考え方があるのですが、私は一般的には不要だと回答しています。
ライフプラン表を実際に作成してみると、結局は保険料の払い込み分を回収できないパターンが多いからです。
ただし、これも個別での試算が必要になりますので、お近くのFPにご相談ください。
平均寿命が伸び続けており、マネープランの最大リスクは「長生き」になりつつあります。
ぜひ介護のお金を考慮した老後のプランを再考することで、安心した毎日をお過ごしください。


