今回は、生命保険の過不足についての話をしてみたいと思います。
「生命保険にはかなり前に付き合いで加入しました。見直す必要ってあるんですか?」
という方、多いですよね。
「そろそろ生命保険を検討してるけどいくらに設定すればいいんだろう?」
と思っている方も多いと思います。
ライフプランを作成する際の相談依頼としては、この生命保険料の過不足問題が必ず出てきます。
まず、生命保険の基本的な考え方として次のように考えます。
「もしあなたの夫が明日亡くなったとしたら、あなたは寿命を迎えるまでお金に困りませんか?」
必要補償額
万が一の場合、遺族は一体いくらのお金があれば老後まで不自由なく生活できるのか。
この金額のことを「死亡保険の必要補償額」と言います。
言葉が怖いので一瞬引いてしまいますが、考え方としては簡単です。
「今後の生活費」-「今後の収入」=『必要補償額』
という計算式になります。
あなたが50歳女性(夫50歳)だと仮定します。
「今後の生活費」が毎月20万円、80歳までと試算すると、
20万円 × 12ヶ月 × 30年(80歳-50歳) = 【7,200万円】
「今後の収入」が毎月15万円とすると
15万円 × 12ヶ月 × 30年(80歳-50歳) = 【5,400万円】
この支出と収入の差額が、【1,800万円】になります。
このことは、夫が亡くなった後の生活費が【1,800万円】足りてない、赤字ということを意味しています。
この【1,800万円】が、あなたが生きていくための「必要補償額」という事ですね。
生命保険の設定額
この場合、夫の現在の死亡保険金額が1,800万円、余裕をもって2,000万円あれば、安全圏と言えます。
もしくは預金額が1,800万円以上あれば大丈夫ということになりますね。
逆に3,000万円以上の保険を継続しているのであれば、減額や払済保険を検討できます。
一方、これから生命保険の加入を検討している方の場合、上記の必要補償額を参考にして夫の死亡保険金を見積もっていきます。
定期保険であれば、夫の死亡保険金を1,800万円、保険期間80歳までにして見積もりをすればいいのです。
これが収入保証保険であれば、月の不足額5万円(20万円 − 15万円)を基本保証月額、保険期間を80歳にします。
ただし保険会社によっては、保険期間が65歳までしか選べなかったり、月額が最低10万円からだったりしますので、その場合はさらに追加検討が必要です。
私立高校に入っちゃった
皆さんお気づきのことと思いますが、上記のように単純な計算で試算ができる事はほぼありません。
保険の見直しをする前に、将来のお金の流れ(キャッシュフロー)を正確に見積もる必要があるのです。
現在の年齢や性別、配偶者の有無、子供の人数、住宅ローン、親の介護費用、離婚などなど・・・
さらに来年から転職予定だったり、下の子が小学生になったら再び働きたいとか、子供は小中高と公立の予定だったのに私立高校に入っちゃったのよ! などなど・・・
ライフイベントが変わる ⇒ キャッシュフローが変わる ⇒ 必要補償額が変わる ⇒ 保険の見直しが必要、というわけです。
巷でよく聞く「ライフプランの作成は定期的に」とか「ライフスタイルが変わったらライフプランを作成しましょう」という考えは、このような理由から来ているのです。
プロの業
ご想像の通り、80歳までの生活費を計算するだけでも、相当数の項目と計算式、専門知識が必要となってきます。
そこに登場するのがファイナンシャルプランナーになります。
自分でやればかなりの知識、労力、期間が必要となりますが、プロの力を借りることで家計改善だけに一極集中することができます。
複雑なケースや複数のパターンも、専用のソフトウェアを使って面談中にその場で瞬時に比較検討できるのです。
ぜひ一度、ライフプランの作成を経験してみてください。
ご自分の80歳までの「キャッシュフロー表」を今まで一度も見た経験がない方・・・
目から鱗ですよ!


