夜の電車

日も暮れ、通勤ラッシュも一段落し、乗客もまばらとなった終電間近の電車。

仕事終わりによく寄るカフェは線路にほど近く、夜中の真っ暗な空間を流れるように走る電車を見るのが私にはちょっとだけお気に入りです。

その時に私の心には、何か説明しがたい不思議な感情が沸き起こります。

夜の電車を見たときに沸き起こるこの「もの悲しさ」の正体は一体何なんだろうか?

などど考えたりします。

電車の中には、1車両に2,3人しか乗っておらず、それぞれ目を閉じていたり、スマホを見たりしているのが遠くからもはっきり見えます。

それらの乗客の心情が自分の感情に重なり悲しくなるのか。

それとも自分がその車両に乗っている気分になって悲しくなるのか。

もしくは最終の時間まで働き続ける電車に感情移入して悲しくなるのか。

いや以前に読んだ宮沢賢治の銀河鉄道の夜が無意識にオーバーラップしているのか。

いやいや以前に飲みすぎて乗り過ごした苦い経験を思い出しちゃっているのか。

車窓からの家族団らん

私はたまに夜遅く電車に乗ることもあります。

その時は前述とは真逆のシチュエーションで同じ感情を抱くときがあります。

車窓から見える漆黒の中に浮かび上がる民家。

カーテンが開いており家族が食卓を囲んでいる団らんの風景。

この時も名状しがたい悲しみがじわじわと胸を締め付けます。

もしあの家の子供に生まれていたら、どういう人生だっただろう・・・

両親は優しかっただろうか・・・

まじめに勉強しただろうか・・・

イヤな担任に当たってしまい、超ヤンキーになったあげく、スーパーサイヤ人の如き金髪で青春を送っただろうか・・・

などなど。

あらぬ妄想をしながら、おそらく自分の人生を振り返っているのだと思います。

ジョハリの窓

感情というものは複雑にいろんなものが絡み合ってできているそうです。

自分の過去の経験や本来の性格などを心理学的に分析しないと、自分の感情なんてわからないのかもしれないですね。

自分の本来の性格を知るためによく自己啓発セミナーなどで取り上げられるものの中に「ジョハリの窓」というツールがあります。

自分というものを理解するために、自分を4つの窓で分析します。

「自分が思っている自分」と、「他人が思っている自分」を分類することで、

1 自分がわかっている自分 + 他人がわかっている自分 (開放の窓)

2 自分がわかっている自分 + 他人がわかっていない自分 (秘密の窓)

3 自分がわかっていない自分 + 他人がわかっている自分 (盲点の窓)

4 自分がわかっていない自分 + 他人がわかっていない自分 (未知の窓)

以上の4つの窓から性格、素質を発見するツールになります。

これはグループで行うものなので、古い友人などを数名集めて行うとよくわかるのですが、実際にやってみると結構な衝撃を受けます。

「自分は他人からこう思われていたの?」とか「自分の長所と思っていた性格が他人には全く伝わっていなかった!」という感じです。

ネットで検索すると詳しい説明がありますので、ぜひ一度やってみてください。

未知の窓

先ほどの夜の電車のくだり。ここでひとつ気づいたことがあります。

悲しみが一層強いのは、下りの各駅停車を見ている時であるという事。

なるほどそう考えると、やはり自分がその車両に乗っている気分になって悲しくなっている説が有力なようです。

「疲れたなー」「今日も遅いしー」「明日も早いのにー」「なんか食べなきゃなー」

こんな感情が渦巻いて悲しくなっているのだと思われます。

ちなみにジョハリ第4の窓は「未知の窓」と言います。

自分も他人も知らない、秘められた自分の性格、資質、才能のことです。

もしこの窓を開くことが出来たなら・・・

自分のこれからの人生が変わるかもしれません!

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